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ピースビルダーズ(PB)

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パレスチナにおけるプロジェクト


ひろしま国際センター草の根国際協力助成事業
「パレスチナと広島を結ぶ平和教育活性化プロジェクト」


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ピースビルダーズでは、2014年8月よりパレスチナ西岸地区ヘブロン県において、現地での平和教育導入・促進に向けたプロジェクトを実施しています(プロジェクト実施予定期間:2014年8月〜2015年2月)。

「平和教育」というと、日本では耳慣れた言葉かもしれませんが、パレスチナでは少し事情が違います

47年の長きに渡ってイスラエルの占領下に置かれているパレスチナにおいては、国と国との「平和」を語ることは簡単ではありません

毎日の生活において占領者による抑圧、強制逮捕、武力行使に直面している中、「平和」という言葉に対して多くの人がとても懐疑的になっています。

一方で、パレスチナの中でも、宗教、コミュニティ、親族や家族など様々な形での対立・衝突があります。
また、子どもたちの「他者を尊重するこころ」や「周りの人々とのよりよい関係をつくる能力」などを育てていくことも重要な課題です。

本プロジェクトでは、こうした身の回りのコンフリクト(紛争・衝突)に焦点を当て、「平和教育」をパレスチナの中から積極的平和を作り出していくためのアプローチとして位置づけます。

その上で、学校教育において実践可能な平和教育の方法を考えていきます。

第一段階として、現地の教員、カウンセラー、若者などを対象としたワークショップを開催。

現地で平和教育をする必要性とその目的を議論したのちに、第二段階として、現地の学校での実践を想定した平和教育ツールの作成に取り組みます。

このツールとは、指導法や指導に使える素材、アクティビティのことを指します。

最終的には、これらのツールを集約した平和教育の教材作成を目指します。

また、プロジェクトにおいては、ピースビルダーズの拠点であり、長年の平和教育実践の歴史を持つ広島との平和教育に関する意見交換・経験共有の機会も設けます。

こうした場は、パレスチナの人々が広島の平和教育の実践から学ぶだけでなく、広島サイドにも新しい平和教育の視座を提供する機会になります。

特に、ワークショップの参加者の多くは、ピースビルダーズが2012年から取り組んでいるドラマ活用教育のワークショップにも参加しています。

そのため、平和教育のツール作成においては、ドラマの手法を使ったアクティビティが積極的に提案されるなど、従来の平和教育の型にはまらない、様々なアイディアが期待されます。

パレスチナでの平和教育の実践を支援するとともに、広島における平和教育の発展にも貢献していきます。