「広島平和構築セミナー」 ※定員に達したため、応募受付を締め切ります。多数のご応募、ありがとうございました
一般社団法人広島平和構築人材育成センター(HPC)/
ピースビルダーズ
1. セミナー概要
1945年8月6日に、広島に原子爆弾が投下されてから、今年で71年が経過しようとしています。今年4月にはG7広島外相会合が開催され、アメリカ、イギリス、フランスなどの各保有国を含むG7構成国外相が広島平和記念公園の慰霊碑に献花し、平和の大切さを確かめる機会となりました。また、今年5月には、現職の米国大統領としては初の試みである、オバマ大統領による広島への訪問も行われます。
現在、混迷するシリアにおける紛争状況や、内政不安が続く中央アフリカ共和国のように、未だに情勢が不安定な国々が、世界には多数存在しています。昨年6月には、国連平和活動に関するハイレベル・パネルにより、国連における平和活動の改善へ向けた新たな施策が提案されるなど、紛争を経験した国々における平和構築へのより効果的な取り組みは、国際的に議論・模索されています。各国で行われている平和構築のための活動に、継続的に日本が人的な貢献をしていくためには、関心を持つ日本の若い世代の方々の、現状を踏まえた平和構築分野に関する学習・経験が求められます。
このような状況を踏まえ、平和構築に関する基礎的な理解を深めるための機会として、原子爆弾による未曾有の被害から復興を成し遂げた平和都市広島において、広島平和構築セミナーを開催致します。3日間実施される当セミナーでは、世界の武力紛争の現状を学習し、国際社会で行われている最新の議論を踏まえ、平和構築の現状を学びます。また、日本や広島の復興の歴史を題材に平和構築について考える時間も設けます。研修最終日には、紛争解決ワークショップや、グループワークとその成果の発表を行い、より実践的に知識を活かして紛争を解決するための方法を学びます。
当セミナーにご参加され、最終日までの各研修を受講された方々には、最終日に修了証が授与されます。
2. セミナー日程
日程・会場 | 内 容 | 講 師 |
7月16日(土) アステールプラザ 4階大会議室B | 15:15−16:45 自己紹介・グループ討議 | |
16:45−18:30 世界の武力紛争の現状 | 篠田英朗 |
7月17日(日) アステールプラザ 4階大会議室B | 9:30−11:00 平和構築活動の現状 | 篠田英朗 | 11:15−12:45 平和構築と日本・広島 |
14:15−17:30 広島平和記念公園・資料館への訪問 グループ討議 | |
懇親会 |
7月18日(月・祝) アステールプラザ 7階研修室 | 9:30−12:45 紛争解決ワークショップ | 上杉勇司 |
14:00−16:00 グループワーク、成果発表 | 篠田英朗・上杉勇司 |
3. 講師紹介
・ 篠田英朗(しのだひであき)
一般社団法人広島平和構築人材育成センター(HPC)代表理事/平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業プログラムディレクター、国立大学法人東京外国語大学教授
学生時代より難民救援活動に従事し、クルド難民(イラン)、ソマリア難民(ジブチ)への緊急援助のための短期ボランティアとして派遣された経験などを持つ。国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)では、日本政府から派遣されて、投票所責任者として勤務した。ロンドン大学(LSE)で国際関係学Ph.D.を取得して、ロンドン大学およびキール大学で非常勤講師を務めた後、1999 年より広島大学平和科学研究センター助手、2005年より広島大学平和科学研究センター准教授を経て、2013年より現職。紛争後地域における平和構築活動について研究を進めている。ケンブリッジ大学ローターパクト国際法研究センターおよびコロンビア大学人権研究センターの客員研究員を歴任。NPO法人ピースビルダーズ理事。広島平和構築人材育成センター代表として、2007年から平和構築人材育成事業の運営にあたっている。
著書に、『国際紛争を読み解く五つの視座:現代世界の「戦争の構造」』(講談社、2015年)、『平和構築入門:その思想と方法を問い直す』(筑摩書房、2013年)、『「国家主権」という思想: 国際立憲主義への軌跡』(勁草書房、2012年)(第34回サントリー学芸賞受賞)、『国際社会の秩序』(東京大学出版会、2007年)、『平和構築と法の支配:国際平和活動の理論的・機能的分析』(創文社、2003年)(朝日新聞社2003 年第3 回大佛次郎論壇賞受賞)(韓国語訳版、2008年)、『Re-examining Sovereignty: From Classical Theory to the Global Age』(Macmillan, 2000[中国語訳版{商務印書館、2004年}])、『日の丸とボランティア:24歳のカンボジアPKO要員』(文芸春秋、1994年)、などがある。その他、共著・論文多数。
・ 上杉勇司(うえすぎゆうじ)
一般社団法人広島平和構築人材育成センター(HPC)理事/平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業プログラムオフィサー、早稲田大学国際学術院教授、沖縄平和協力センター副理事長。
これまで多数の国際選挙監視活動に従事し、カンボジア、東ティモール、インドネシアの紛争後選挙に派遣された経験などを持つ。フィリピンのミンダナオ和平プロセスにおいては、日本政府代表として、独立警察委員会に派遣されて、和平合意後のバンサモロ自治区の警察活動に関する提言をミンダナオ和平交渉団に提出した。沖縄平和協力センターより紛争予防・平和構築専門家として、東ティモール国防治安省コミュニティ紛争予防局に派遣され、約6年間にわたり同局職員に対する能力向上に従事。
英国ケント大学で国際紛争分析学Ph.D.を取得して、ケント大学および琉球大学で非常勤講師を務めた後、2005 年より広島大学平和構築連携融合事業研究員、2006年より広島大学大学院国際協力研究科准教授を経て、2015年より現職(早稲田大学教授)。紛争地における国際平和活動(和平交渉、平和維持活動、平和構築)について研究を進めている。一橋大学国際・公共政策大学院、東京外国語大学大学院総合国際学研究科、国際基督教大学大学院、防衛省防衛研究所一般課程、防衛省統合幕僚学校統合高級課程、防衛省国際平和協力センター非常勤講師を歴任。2007年から広島平和構築人材育成センターの一員として、平和構築人材育成事業の運営にあたっている。
著書に、『世界に向けたオールジャパン:平和構築、人道支援、災害救援の新しいかたち』(内外出版株式会社、2016年)、『紛争解決学入門:理論と実践をつなぐ分析視角と思考法』(大学教育出版、2015年)、Peacebuilding and Security Sector Governance in Asia (LIT, 2014)、『ワークショップで学ぶ紛争解決と平和構築』(明石書店、2013年)、『平和構築と治安部門改革』(国際書院、2012年)、『国家建設における民軍関係:破綻国家再建の理論と実践をつなぐ』(国際書院、2008年)、『変わりゆく国連PKOと紛争解決:平和創造と平和構築をつなぐ』(明石書店、2003年)(国際安全保障学会2004 年度最優秀出版奨励賞受賞)などがある。その他、共著・論文多数。
4. 日程・実施場所
2016年7月16日(土)、17日(日)、18日(月・祝)
〒730-0812 広島県広島市 中区加古町4-17 アステールプラザ
5. 使用言語
日本語
6. 参加費用
5,000円
※会場までの交通費、現地滞在費、希望者対象の懇親会は含まれません。
なお先着10名程度までの参加希望者の方には、アステールプラザにおける一泊3720円のシングルルーム宿泊を7月16日夜からご希望の日数に応じて手配することが可能です。
※定員に達したため、宿泊受付は締め切りました。
7. 参加資格
将来、平和構築分野でのキャリアの構築を考えている方。平和構築に関する専門的な議論に関心のある方
8. 定員
30名程度(先着順)
9. 応募方法
(1)氏名、(2)所属、(3)生年月日、(4)国籍、(5)連絡先、(6)簡単な自己紹介文・関心事項を記載の上、応募受付アドレス(office@peacebuilders.jp)まで、電子メールでご応募下さい。
※応募メールへの返信がない方は、お知らせください。
※会場利用の要件として必要となる場合があるため質問事項を増やしております。適切ではないと感じられる方には、大変申し訳ありません。お差支えない範囲でご記入ください。
なお、ご応募いただいた内容については、個人情報保護法にのっとって厳重管理し、応募以外の目的では使用いたしません。
10. 応募締め切り
平成28年(2016年)6月30日(木)
※定員に達したため、応募受付を締め切ります。多数のご応募、ありがとうございました
11. 問い合わせ先
ピースビルダーズ(PB) 渡邊素子
〒734-0011 広島市南区宇品海岸1-11-11-1003
電話:082-530-2656
Eメール:office@peacebuilders.jp
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