平和構築への理解を深め、関心を高めてもらうために、様々な国際交流事業を実施しました。
【2006年度の活動内容】
広島国際平和会議2006
11月1日・2日開催。ダライラマ14世、デズモンド・ツツ大主教、ベティ・ウィリアムズ氏、の3名のノーベル平和賞受賞者を広島にお迎えした国際会議の、運営委員として、他団体と協同で会議を開催した。参加者数。
また、デズモンド・ツツ大主教の招聘委員の一員として、滞日中のアテンドなど行った。
駐日ルワンダ特命全権大使 エミール・ルワマシラボ閣下 広島招聘(UNITAR、広島ユースネットワーク共催事業)
4月7日はルワンダの虐殺記念日である。ルワンダ人にとって大変大きな意味のあるこの日に、広島を訪問したいという大使自らのご希望により、この事業は実現した。
・ 平和記念公園訪問。
・ 4月6日。被爆者と意見交換。
・ 4月6日。講演会(UNITAR共催。参加者約100名)
・ 4月7日。学生との意見交換会(広島ユースネットワークとの共催。参加者約20名)
などを行い、相互理解を深めると共に、紛争後の復興などついて意見を交換した。
背景
4月7日。これは、ルワンダの人々にとって、忘れられない日である。1994年4月7日に端を発した内戦で、わずか100日程の間に100万人ともいわれる人々が殺された。
12年がたつ今でも、4月が近づくと憂鬱になるというルワンダの人は多い。まさに、広島の8月6日と同じである。ルワンダの人にとって最も大切なこの「虐殺記念日」に、同じ「虐殺」を経験した広島で、平和について語り、共に考えることは、国際平和都市を掲げる広島の人々にとって、大きな意味があるだろう。
ピースビルダーズは、2006年1月6日、東京有楽町ホールにおいて、「今、アフリカで何がおこっているか−『ホテル・ルワンダ』のメッセージ」と題したシンポジウムと、映画『ホテル・ルワンダ』のチャリティ試写会を主催した。映画『ホテル・ルワンダ』の主人公のモデルとなったポール・ルセサバギナ氏を招聘し、日本におけるアフリカや平和構築の専門家を交え、ルワンダとアフリカ問題に注意関心をひくために行ったもので、
580名の参加者から大好評を得た。一方で、一方的なルセサバギナ氏の発言に対して、ルワンダ大使館から批判的なコメントも寄せられた。
そこで、ルワンダ政府を代表して、ルワマシラボ閣下をお招きし、現在のルワンダの人々が、いかに、将来にむけた前向きな姿勢で紛争後の平和構築に臨んでいるか、その現実と苦難、そして挑戦と努力を語ってもらう機会をもった。
同時に、広島の人々と率直な意見交換をすることによって、広島の人々が遠いアフリカ問題を等身大に捉えられる機会とする。
エミール・ルワマシラボ大使略歴 (H.E. Dr. Emile Rwamasirabo)
1951年3月、ルワンダ・ブタレ生まれ。ダカール大学(セネガル)医学部卒後、リール大学(フランス)に留学。リールがんセンター(仏)、ムラゴ教育病院(ウガンダ)、キガリ病院院長(ルワンダ)などの職務を経て、1998年ルワンダ国立大学学長に就任、
2004年6月から現職。
駐日大使に任命されてからは、人との対話を好み、積極的に一般の人々との交わりの場へ訪れている。
滞在中の行事
4月6日(木)
12:50 平和記念公園慰霊碑に献花
13:10 原爆資料館見学 (館長案内)
14:30 被爆者団体協議会 代表 坪井直氏との会談
17:00 UNITAR主催ラウンドテーブルにて講演
4月7日(金)
10:00 秋葉忠利広島市長訪問
13:00 ヒロシマ・ユース・ネットワークとの対話集会
*この事業は、NPO法人ピースビルダーズと、UNITAR(国連訓練調査研究所アジア太平洋地域広島事務所)が、 広島ユースネットワーク(HYN)の全面的なご協力をいただき、実施しました。
世界遺産を通じて広島とモスタルをつなぐ交流
広島の原爆ドームと、モスタルの橋(Old Bridge)は、ともに、戦争の遺物が世界遺産となった町のシンボルである。それらをモチーフに、戦争や平和、日常生活や文化などをパワーポイントレターにして交換しあう交流を、広島大学とモスタルの学生の有志の間で行った。
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